2001オールジャパンTO研修報告書
1 研修参加者
松屋政夫(TO主任)、阿武幸子(スコアラー)、宮内伸二(アシスタント・スコアラー)
月出 清(タイムキーパー)、網屋みちる(30秒オペレイター) 以上5名
※日本リーグ宇部大会(平成10年)経験者3名と新メンバー2名でチーム編成し、高校選手権・TYS杯と練習して、研修に望んだ。
2 研修日程
<1月2日(火)> 山口宇部空港8:00発 約1時間半で羽田空港着
モノレール・JRを利用して東京体育館へ
第4・6試合目のTOを担当 宿泊先:新宿サンパークホテル
<1月3日(水)> JRを利用して代々木体育館へ 第1・3試合目のTOを担当
羽田空港18:15発 約2時間で山口宇部空港着 20:30解散
3 感想及び反省点(担当した4試合を通じて)
<1月2日(火)男子1回戦 会場:東京体育館>
- 会場に到着したのが、第1試合の前半のときだった。大会関係者の方に案内され、本部へ挨拶。TO控え室へと移動。IDカードを受け取った。大きな大会に参加しているという実感が湧いてきた。
- TO控え室に、荷物を置く。記念の携帯電話ストラップをいただいた。(これは、一生の記念になる。)
- 担当の4試合目までは、十分に時間があったので、TOを担当するA・Cコートの様子をうかがうことができた。
- ファウルは、電光表示ではなかった。個人ファウルとチームファウルを同時に出すコートもあった。チームファウルは、積み木。宇部市の市内戦で使うものと同じだった。
- アシスタント・スコアラーの記録(ファウルとランニングスコア)はなかった。スコアラーとの声の連携で、すばやくファウル数を表示しなければならない。
- 各コートには、TOスタッフ用の上着がきちんと用意されており、わざわざそろえて持っていく必要はなかった。(YAMAGUCHI レッフェリーズもかっこよかったのですが・・・残念)
Aコート第4試合 15:00
東北学院大学(東北) VS 青山学院大学(学生1位)
- 初めてのTO。緊張のため、手汗をかく。手拭は絶対必要。筆記用具は特に用意されていない。自分の書きなれたものを持参してよかった。
- タイムキーパーが得点表示も担当。スコアラーとの声の連携で、フリースローのときのミスを解消してくれた。(月出さんに感謝。)
- 30秒いっぱいを使った場面が少なく、ターンオーバーによるリセットが多かった。ぎりぎりにシュートをした場面が1度あったが、グットタイミングでのリセットであった。
Cコート第6試合 18:00
グラウジーズ(北信越) VS 拓殖大学(学生3位)
- 2試合目とあって緊張もずいぶんほぐれた。ただし、試合は接戦。おまけに、18:00からの試合は、このCコートのみ。観客の目がすべて注がれていた。前半は、無事終了。
- 後半開始まもなくして、タイマーのストップミスがあり、それを訂正するのに、訂正ボタンを押すのだが、それを押したままにしていたため、得点までおかしくなってしまった。これは、後半開始すぐであったし、スコアラーとの声の連携ですぐに解消することができた。(本部席から心配して役員の方が来られた。)その後、落ち着きを取り戻した。
- アウト・オブ・バウンズがあり、22秒で止めていた(見る限りキックボールではないと30秒オペレイターは判断)。しかし、ベンチからの「キックボール」という声のアピールがすごかったため、思わずリセットボタンを押してしまった。その後、審判がキックボールではないとジャッジした。審判の判断を待てばよかった。
<1月3日(水)女子2回戦 会場:代々木第2体育館>- 代々木体育館へ行く途中に明治神宮があるということで、ホテルを少し早めに出て、「今日1日無事にTOの任務を終了できること」をお願いしてから、会場入りした。
- 東京体育館と違って、コートは1コートのみ。また、今日のカードは、昨年度優勝チームが出るということで、初日よりも観客が多かった。
- 全選手のファウル数が電光掲示板に表示される。また、シュートが成功したときには、「NICE SHOOT!!」の表示も出さなければならない。これを宮内さんは、グッドタイミングで出していた。大会スタッフの方からもお褒めの言葉をいただいていた。
- TO席は、全部で5つ。昨日は、座れなかったTO主任(松屋さん)の出番である。選手交代及びチャージド・タイム・アウトを担当。
- タイマーは、昨日と違って、ミスがあると訂正ができない。試合前に一旦セットすると前後半及びハーフタイムまで、全て自動になっているからだ。
- アシスタント・スコアラーは、1日目と比べて、かなり仕事が多くなっていた。が、パソコンに強い宮内さんは、適任であったと思う。
- 得点の声の連携は、スコアラーとアシスタント・スコアラー及びTO主任で行うことができた。
Yコート第1試合 10:30
富士通(WLBL10位) VS 日本航空(WJBL3位)
- タイマーの止め損じがあり、5秒ほど流してしまった。ただ、表示を訂正することができないので、5秒ほど手元で測ってからの再スタートとなった。
- 選手の急な交代のとき審判の動作が目に入らず、審判とアイコンタクトを取る前に、慌ててブザーを鳴らしてしまうことがあった。(松屋さん反省)
- ボールの保持の判断が難しかった。コントロールしようとして、結局し損ねてアウト・オブ・バウンズになったケースが非常に多かった。
- 前半は、日本航空の圧倒的リードで折り返したが、後半富士通のスリーポイントシュートが決まりだし、点差がつまってきた。が、声の連携で記入ミスは起こらなかった。(ただ、試合に熱中するあまり、返答があるべき2人の声が聞こえなかったときもあり、少々不安になった。)
Yコート第3試合 12:00
アイシン・A・W(WJBL12位) VS シャンソン化粧品(WJBL2位)
- 30秒のラスト10秒のカウントダウンを多くした試合だった。一度30秒オーバータイムがあった。残り2秒でスローインしてからのシュートであったが、明らかにシュートの方が遅かった。「ナイスみちるちゃん」という声を全員がかけた。コーチは、TOに対してアピールをしていたが、明らかに、ブザーが先であったと自信を持っていえる。(5人の目で確認!)
- 交代の際、スコアラー阿武はミスをしてしまった。交代選手の番号を間違えてチェックしてしまったのだ。ただ、点差がかなり開き、後半残り数秒でまだ出ていなかった選手が交代してくれたので、私のミスは、解消されてしまった。今後このようなミスが起こらないようにしたい。ただ、ミスがあっては、ならないのだが、ミスをしたときに、パニックにならないように心がけたい。
- 両会場とも、タイムアウト請求器はTO席にある。両ベンチの様子をうかがいながら、タイミングを逃さずスイッチを押すことが大切であった。
4 全体を通しての感想
5 終わりに(スコアラー阿武より)
- 日本を代表する選手・コーチがいるので少し圧倒されたような気がした。また、このような雰囲気でTOを経験させていただいたことを感謝したい。今後、この経験を地域にも、役立てたい。(TO主任:松屋)
- たった0.1秒でもとても大切なことを実感した。今までTOを安易に考えていた。しかし、審判同様、日ごろから、厳しい練習をしている選手に対して、安心して試合に臨め、「グッドゲーム」で終われる集中力と努力が必要であることを再認識できた。今回、その機会を与えていただきとても感謝している。(タイムキーパー:月出)
- 男子よりも女子のゲームの方が少し難しかった。コントロールしそうになったときにバランスを崩すことが多かったので、終始集中しておかなければならず、大変だった。非常にレベルの高い試合のため、思わず試合に見入ってしまうことのないよう、心がける必要があると思う。TOに対する意識があったかどうか、考えさせられる2日間であった。 (30秒オペレイター:網屋)
- 今回の研修を終えて、本当に勉強になった。スコアラーを中心にみんなで声を掛け合ったことで、大きなミスもなく4試合のTOをやり終えたように思う。自分としては、ファウル表示を速やかに誰にもわかるように出せたことがよかったと。ベンチの声に惑わされることなく、TOとしての仕事をこなせるようにしたい。今回の研修をこれからの子供たちへのTO指導に役立てたい。(アシスタント・スコアラー:宮内)
- 極度のあがり症の私としては、緊張の連続だった。日本リーグ宇部大会とはまた、違った緊張だった。(その点、一番度胸が据わっていたのは、最年少の網屋みちるであろう。と、阿武は、思う。)
- スコアラーへの注意点が、TO控え室の方に掲示してあった。注意書きは2種類。1種類しか気づかなかった。見落としてしまった方に大会名についての記入例が示されていたのである。大会名は、すべて「男子第76回女子第67回全の本総合バスケットボール選手権大会*子*回戦」と記入しなくてはいけない。1日目は、その注意書きを見忘れて、横で同じようにスコアシートに選手名を記入している人から、又聞きをしてしまったために、始めに「2000年度」というものをたしてしまったし、「*子*回戦」の記入漏れをしてしまった。(自分で注意しておかなければならなかったと反省している。)
- コーチ名とアシスタント・コーチ名は、スタートのサインのときにコーチに確認をしてから、記入するということだった。(パンフレットを用いて確認。)
- キャプテンナンバーを聞く前に、きちんと(Cap)と記入してくださるコーチもいた。これは、初めての経験だった。
- スコアシートへの記入は、ミスが許されない。2日目は、極度の緊張からか、首がつってしまった。これからも、この緊張感は、忘れないでおこう。
- 飛行機を利用したこともあって、日程的には、無理がなかったように思う。山口県内では、宇部だからこそ利用価値があった。料金も特割でお得。車で行っても、空港での駐車料金は無料。しかし、帰路は、強風で飛行機がかなりゆれたし、時間的にも行きよりも時間はかかった。(行きは阿武が飛行機酔い、帰りは松屋さんが飛行機酔い・・・飛行機が苦手の人は、避けましょう。)
- 体育館での寒さは、どうであろうかと、心配していたが、大丈夫であった。暖房がきいていた。東京よりも宇部に帰ってからのほうがずいぶん寒かった。
- TO手当てが1試合につき1人に1000円ずつ支給された。TO主任は、1日につき1500円。また、ホテルから会場までの旅費(JR運賃往復)2日分も支給される。これは、2日目の日に精算される。一応、印鑑を持参したほうがよい。
- IDカードは、その年の大会限りなので、記念に持って帰ることができた。
- 他県からのTO参加チームは、東松山市(2・3日)、宮城県(3・4日)、静岡県(4・5日)であった。
- 山口県TOチームが参加したのが、今回で3回目。第1回・第2回の参加者の方々に、もっとお話を聞いて、勉強しておくべきだったと思う。私は、ほかのメンバーと違い、審判はできないので、TO(特にスコアラー)のスペシャリストとなるべく、これからも、バスケットボールに関わっていきたいと思う。山口県のTOにかかわっている方は、審判も兼任されている方がほとんど。審判ができないのは、きっと私ぐらいでしょう(?)。今回このような大きな大会に参加させていただいたことを感謝し、これからの山口県のTO育成に少しでもお役に立てたらと思う。
(報告者) 宇部市バスケットボール協会 TO委員長 阿武幸子